藤井聡太、最年少二冠王。
本日、8月20日。
またひとつ、この少年によって記録が破られることとなった。
………というか、この書き出しで何本書くんや…
第61期王位戦七番勝負第4局
同時進行中だった第61期王位戦七番勝負を3対0で勝ち越し、自身二つ目のタイトル奪取まであと一つと迫っていた。
そして迎えた第4局は、8月19・20日に福岡市大濠公園能楽堂にて行われた。
結果は、後手の藤井聡太棋聖が木村一基王位を破り、シリーズ四連勝で王位を奪取した。
これもまた、新記録らしいです。
既に持っていた「棋聖」と今回奪取した「王位」とを合わせ、18歳1ヶ月で二冠王となった藤井聡太。
この記録は、羽生善治九段の持つ21歳11ヶ月を大幅に更新し、初の十代二冠王が誕生することになりました。
また、通算獲得タイトル2期となり八段に昇段。こちらも加藤一二三九段(引退)の持つ記録を2ヶ月上回る記録となりました。
Twitterトレンドに「同飛車大学」
木村王位の先手番で始まった本局は、相がかりの進行で進みます。
二日目の再開後には、豊川七段の持ちネタである「同飛車大学」がTwitterトレンドに並びました。
将棋を知らない人からも注目の集まる対局で、ギャグを通しても注目が集まったかもしれません。
今後の将棋界
「こうなるべくしてなった」であろう藤井二冠。
竜王戦決勝トーナメントでは惜しくも敗退してしまったものの、今秋から始まる王将戦リーグにも参加し、三冠目も視野に入れている状況です。
既に将棋界を牽引する立場にすらある藤井二冠ですが、今後の将棋界にも目が離せません。
先日初の名人位を獲得した渡辺名人(棋王・王将)、豊島竜王、永瀬二冠(叡王・王座)、そして藤井二冠(王位・棋聖)と、新世代のタイトルホルダーは並んできました。
これに、通算100期を狙う羽生九段や、王座挑戦を決めた久保九段、竜王挑戦を羽生九段と争う丸山九段など、幅広い層が活躍する面白い状況になってきたように思います。
フィクションである『りゅうおうのおしごと!』では帯に「現実に、負けるな。」と書かれていましたが、現代将棋界はまさに「事実は小説よりも奇なり」を体現している状況にあります。
いやぁ、これからの展開が楽しみです。w