綾城の戯言。

ラノベや将棋など。好きなことを綴っていきます。

竜王戦トーナメントの話。

昨今の将棋界、藤井七段の躍進で、「事実は小説よりも奇なり」を体現してしまいそうなライトノベルがあるらしいんですよ。
『りゅうおうのおしごと』って言うんですけど………

竜王戦

読売新聞社が主催する棋戦。
優勝賞金4400万円、名人戦とともに棋界最高峰といわれるタイトル戦である。
竜王豊島将之竜王•名人。

過去の歴史の中で竜王と名人の二つを同時に冠する「竜王•名人」を名乗った棋士は、羽生善治九段、谷川浩司九段、森内俊之九段のみ。史上四人目の「豊島将之竜王•名人」だ。
複数冠を持つふたりがぶつかる、まさに頂上決戦となった名人戦七番勝負が開幕しているが、竜王戦もランキング戦の佳境を迎えている。

第33期竜王戦ランキング戦の見所。

(尚、本記事は2020年6月19日現在の状況である)

羽生さん、衰えたなんて言えないよね。

1組ランキング戦、優勝は羽生善治九段であった。
5月7日に行われた1組ランキング戦決勝、羽生九段が佐藤和俊七段を下した。

豊島八段(当時)に当時持っていた唯一のタイトル棋聖を奪取されて以来、無冠となった羽生九段。
それ以降、タイトル戦で顔を見ることがなかった。
それでも、順位戦A級5位、竜王戦1組優勝、王位戦リーグ残留、王将戦リーグ残留と、十分すぎる活躍だろう。

以前は1組優勝は挑戦できないというジンクスがあった。
しかし、31期に広瀬八段が1組優勝から挑戦、奪取しそのジンクスは崩れ去っただろう。
羽生善治という棋士の活躍は、多くの将棋ファンが望んでいる。
欲を言えば、「羽生善治竜王」に挑む「藤井聡太」というタイトル戦を、見てみたいものだ。

杉本八段藤井七段の決勝師弟戦

3組ランキング戦決勝は、杉本昌隆八段VS藤井聡太七段。師弟対決となった。
準決勝では強豪の菅井八段と千田七段をそれぞれ破っての登場で、勢いに乗っている。
4期連続の決勝トーナメント進出のかかった藤井七段と、その師匠杉本八段の久しぶりの公式戦の行方は…
明日、6月20日(土)。対局がたのしみだ。

現在、棋聖戦挑戦中の藤井七段。
王位戦の挑戦者決定戦も控え、タイトに大勝負が続いている。
豊島竜王名人、渡辺三冠、永瀬二冠の三つ巴にどのようにして絡んでいくのか。
今後とも期待したい。

西山三段、あと一歩

6月11日、6組ランキング戦準決勝が行われた。
西山女流三冠が勝てば、「奨励会員、女性ともに初の5組昇級」となる一局だ。
結果は残念ながら敗れ、昇級の目が断たれた。

前期の三段リーグで次点となり、女性初のプロ入りまであと一歩、順位の差で届かなかった。
本ランキング戦も残念だったが、新人王戦の方でも勝ち進んでいる。
順位1位で始まる三段リーグとともに期待が高まる。

さいごに。

明日の師弟戦、楽しみですね。
棋聖戦五番勝負に王位戦挑戦者決定戦と、藤井七段の活躍もさることながら、名人戦叡王戦の棋界頂上決戦にも注目したい。
名人戦七番勝負第2局。豊島優勢からのジェットコースターを横目に………)